一枚の合板を曲げて椅子にするという発想と技術。
成型合板の一体型チェアを得意とするデンマークのデザイナー、ピーター・カーフ (Peter Karpf) がデザインしたスタッキングチェアです。
ピーター・カーフは、成型積層合板を使用し、軽量で耐久性のある構造を実現しています。この素材選びと加工技術により、NXT Chairは非常に薄く、強度と柔軟性を兼ね備えた座り心地を実現しました。
一続きの流れるようなラインで構成されたシート部分と背もたれは、人体の曲線に合わせてデザインされ、座る人の姿勢を自然にサポートする形状です。

品番　　　　　ID 1420

材　　　　　　ビーチ材

サイズ　　　　幅　　490 mm
　　　　　　　奥行　390 mm
　　　　　　　高さ　750 mm ／ 440 mm

デザイナー　　Peter Karph

デザイン年　　1962年

メーカー　　　IFORM

原産国　　　　スウェーデン
　

【デザイナー紹介】
Peter Karpf（ピーター・カーフ）はデンマークを代表する家具デザイナーであり、建築家のひとりです。

カーフはフリッツ・ハンセン社 (Fritz Hansen) での修業の傍ら、1961年にコペンハーゲン美術工芸学校にて建築に転向しました。そこでプロダクト製作と建築を同時に学び、デザインは余計な物を落とす実験であるという彼の信念の土台が築かれました。
その後、アルネ・ヤコブセン (Arne Jacobsen) のもとで働くことを機に数年に渡り、Iform社、FritzHansen社などのデザイン設計を手掛けています。1962年にはNXT CHAIRのプロトタイプを開発し、一躍有名になりました。

プロジェクト毎に、素材を革新的に用い美しさと実用性を兼ね合わせた作品を作り上げていきました。特に1枚の合板を曲げて形成する彫刻的な椅子や照明は高く評価され、2002年にはスカンジナビアで最も名誉あるデザイン賞のブルーノ・マットソン賞を受賞しています。

また近年の作品ではARCHITECTMADE（アーキテクトメイド社）よりGeminiキャンドルホルダーを発表しています。静かでシンプルなラインに彼の信念を垣間見る事ができます。同作品はニューヨークのMoMA、ロンドンのヴィクトリア＆アルバート博物館、パリのポンピドゥーセンターに展示されています。

【ご注意点】
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